毎年12月から3月にわたって行われる糸寒天の製造報告です。(概要)
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01 2025/12/12 山岡寒天見聞録@:透き通る白さ 山岡の寒天
本日14時頃の山岡町の気温は、道中の標識表示で11℃、風は少ないですが、暗い雲が広がり少し肌寒く感じます。
今年は昨年よりも早い時期に寒くなる予報から、昨年より早い12月3日の製造開始となりました。今後の天気にもよりますが、例年通りの量は製造出来る予想です。
棚場には突き出された寒天が並びます。(図1)
天気や気温などに左右される寒天の製造ですが、質の良い寒天を均一に製造出来るよう努力を惜しみません。長年続けられた工場でも、製造開始時間に変化をつけたりと、日々工夫が続けられています。
こうした努力の積み重ねが、山岡町の質の良い寒天作りが盛んな地である由縁だと感じました。
(作成者/森田祐貴)

図1. 本日の棚場

図2. 突き立ての寒天

図3. 乾燥した寒天
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02 2025/12/25 山岡寒天見聞録A:天候の壁
本日13時頃の山岡町の気温は、道中の標識表示で11℃。夜中も冷え込まない日が続いており、なかなか凍てが取れない状況です。
天気に関しては、朝方雨が降り午前一旦おさまりましたが曇っており、午後になると地面が乾く間もなく雨が再開し、ぐずついた天気です。
去年の同じ時期には雪が降りましたが、この気温のせいでそれも雨となってしまっており、寒天作りにとっては厳しい況です。
棚場は、乾かしている寒天が雨に濡れないように簀を重ねてビニールが被せています。(図1)
夜中も気温が冷え込まないことからなかなか凍てが取れず、冷凍庫を使用しての製造となっています。
また直近の天気も落ち着いていません。12月20日より雨が続いており、今日までで雨が降らなかった日は、12月22日のみでした。その為棚場の寒天が乾かず溜まってしまっている状況です。工場によっては、製造の回数を調整したり、今年の製造を早めに終了させている工場も見られました。
棚場には簀を運ぶレーンがあり、簀を並べる際に使用します。(図2)一度に5〜6枚の簀運ぶそうです。
突きたての寒天は重く、簀1枚で約50kgあり、移動させるだけでも一苦労です。
乾かせる日が少ない為、ある工場では棚場の拡張をさせていました。こちらにはレーンがない為、手作業での移動になります。雨の降らない少しの時間でも乾かそうと棚場に寒天が手作業で広げられますが、急な雨があればまた急いで取り込みます。
なかなか落ち着いた天気が来ない為、厳しい条件下での製造が強いられています。その為、今年は少し減産になりそうです。
天候に振り回される日が続いていますが、今後天気が回復する事に期待します。
(作成者/森田祐貴)

図1. ビニールが掛かる寒天

図2. 簀を運ぶレーン

図3. 増設された棚場

図4. 乾かしている寒天
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03 2026/1/6 山岡寒天見聞録B 寒天製造の難しさ
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
本日(1/6)13時頃の山岡町の天気は晴れ。
気温は5℃(写真1)と少し肌寒い気温でした。
1月上旬ですが雪はまだ積もっておらず、例年の今頃と比べ少し暖かい気温となって
おります。
12月後半から雨や気温があまり下がらなかったことから、中々乾ききらない状況と
なっています。
そのため冷凍庫を使い凍らせています。
本日は天気が良く、棚場一面に寒天が乾かしており(写真2)、寒天で真っ白の光景は
圧巻でした。
しかし、風が強く急激な乾燥と冷え込みが強くなると寒天に「シビ」(※1)といった現象が起こってしまっています。
そうならない様に職人さんが順次巡回し、シビになる前にタイミングをみて「凍てとり」(※2)をし、ゆっくりと凍らせています。
そういった職人さん達の工夫もあり、山岡町では最高品質の寒天が日々製造されています。
寒天製造はまだまだ続きますので、これからの冷え込みと天気に期待したいところです。
※1 シビ:品質には問題ないが、寒天がスポンジ状に凍ってしまう現象。
※2 凍てとり:氷の塊を削り、粉状にして寒天に振りかけ、ゆっくりと凍らせること。
(作成者/真柄海大)

写真1:棚場にある温度計

写真2:棚場一面に広がる寒天
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04 2026/1/19 山岡寒天見聞録C 寒波襲来
本日(1/19)9時頃の山岡町の天気は晴れ。
気温は道中の標識表示で3℃と肌寒い気温でした。
1月下旬にも関わらず雪はまだ少ししか積もってはいませんでしたが、しっかりと冷え込んでおり、絶好の寒天製造日和となっておりました。
1月上旬はなかなか気温が下がらず寒天が凍りきらない状況が続いていました。
しかし、昨夜は気温が-7℃と寒く寒天が綺麗に凍ることができました。
本日は晴天で昼間の気温が15℃と高いため、凍っていた寒天が溶け順調に製造
されていきそうです。(写真1)
そのため、簾に乗った寒天が棚場一面に広がっていました。(写真2)
写真の手前の茶色の巨大なところてんは生天(※1)と言われる突き立てのものです。
今週から気温が冷え込む予報なので、これからの寒天製造に期待できそうです。
また、本日は貴重な寒天製造を体験させていただきました。
その様子を下記レポートに掲載していますので、そちらもどうぞご覧ください。
※1 生天:天草の抽出液を固めて天突き器で突き出した物 巨大なところてん
(作成者/真柄海大)

棚場にある温度計

棚田に干してある寒天 (手前の巨大なところてんが生天)
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05 2026/1/27 山岡寒天見聞録D 山岡町の厳しい寒さ
本日(1/27)10時頃の山岡町の天気は曇り。
気温は道中の標識表示で2℃で山岡町では雪が積もっていました。
本日の天気は曇りだったため、棚場では乾かしている寒天が濡れてしまわないようにほとんどビニールがかけられていました。(写真1)
直近の天気も雪が降り続くことが多く、濡れないようにほとんどビニールをかけている状態が多かったそうです。
また、先週は最高気温が氷点下でなかなか凍った寒天が溶けきりませんでした。
棚場では一部簀が出ており見させていただきました。
端のほうは氷が溶けて綺麗な寒天になっていましたが、中心部はまだ氷が残っている状態でした。(写真2)
来週の山岡町は最高気温が9℃、最低気温が-5℃の予報で寒天製造には適している気温となっています。
今後、日中は晴れて凍った寒天が溶けるのを祈るばかりです。
(作成者/真柄海大)

写真1:乾かしている寒天が濡れないようにビニールがかけられている

写真2:一部凍っている寒天
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06 2026/2/4 山岡寒天見聞録E 今期の製造も大詰め
岐阜県恵那市山岡町の天気は晴れ。道中(10時半頃)の気温は4℃、路肩や日陰になった箇所には雪が残っていました。(図1)
また恵那山にも、雪が少し残っている状況です。(図2)※1
今シーズンは天候に振り回される舵取りが難しい日々が続いておりましたが、2月に入り天気が落ち着いてきました。
棚場では、簀をカガミ※2にして寒天の乾燥を進めています。(図3)
水分の含んだ寒天は白色ですが、乾燥が進んだ寒天は透き通った綺麗な色になります。(図4)
工場からは「やっとこの季節らしい天気になった!」と喜びの声を多く聞きました。
今朝も山岡町では−8℃まで下がり、正午棚場の気温は13℃と寒暖差が大きく、寒天作りに適した「天屋日和」となっております。
この寒暖差により生天からゆっくりと水分が抜けて、質の良い寒天が出来上がります。
ただし2月10日以降天気が崩れる予報です。
それが冷え込み雪となるか、雨となってしまうのか…
今期の天然冷凍の寒天製造は、その日を目安とする工場がほとんどでした。
年末天気が落ち着かなかった事もあり、今シーズンは昨年より若干減産となりそうです。
※1 昔から恵那山に雪が積もっている間は寒天が天然冷凍出来る目安になると言われています。
※2 カガミ:凍った生天を乾燥しやすくする為に、簀を斜めにして太陽光に当たりやすくする作業。
(作成者/森田祐貴)

図1. 山岡市 道路の様子

図2. 本日の恵那山

図3. カガミにした寒天

図4. 透き通った寒天
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