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天然糸寒天製造報告
毎年12月から3月にわたって行われる糸寒天の製造報告です。
天然糸寒天製造報告 令和2年度(2020)
01 2020/12/09 寒天製造開始
02 2020/12/17 寒波襲来
03 2020/12/25 年末寒波
04 2020/01/06 年末寒波
05 2021/01/12 新しい試み
06 2021/01/19 製造開始
07 2021/01/25 変則的な天候
08 2021/02/05 予想が難しい状況が続く
09 2021/02/17 次年度の準備 

01 2020/12/09 寒天製造開始

 先日岐阜県恵那市の山岡町の工場に行った時の風景です。
 寒天を乾燥させる棚場を手作業で杭を打ち作成します。棚は毎年全て撤去をしている為、広大な場所に一から打ち込みます。現場の方はとても元気で活気のある方達です。当日は棚場が完成していました。
 寒天は夜間に凍らせて日中に溶かして寒天から水分を抜いて乾燥させていきます。その為、一日の寒暖差が必要となります。山岡町はその環境に適しており昔から寒天作りが盛んな町です。
 今年は暖冬の影響によりあまり冷え込んでいなくて、例年より遅い製造開始となります。
 参考までに今年の9日は晴れで最低気温が0℃でしたが、去年の9日は曇りで−1℃まで下がっていました。(弊社調べ)

(報告/営業 森田祐貴)

棚場

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02 2020/12/17 寒波襲来

 13時の時点で1℃。15日夜からの寒波が南下して急激に冷え込んでいる。本日の最低気温は−7℃であった。更に完全な冬型となった為、日本海からの湿気が流入し、山岡町は雪となった。この時期にここまで雪が降るのは近年では珍しい。因みに日本海側は大雪となり、関越自動車道等は車が立ち往生した。
 冷え込んだとはいえ、棚場に干していた寒天には雪が降り積もり、冷気が遮断されてそこまで寒天は凍らない。14日迄の気温も暖かかった為(※1)、棚場の寒天は表層が凍ったのみであり、完全に凍っていない。一方で日中の解凍工程も進まない為、今回の寒波南下は寒天にとって然程喜ばしいことではなかった。理想的なのは夜間に冷え込んで凍結され、日中晴れて解凍乾燥が進むことである。18日から再度寒波が南下する為、その時に寒天が完全に凍ることを期待する。
 15時で0℃。16時になると更に冷え込み−2℃となった。凍てとり(※2)は早めの16時に実施。同時にテングサを釜へ投入する。釜の火はいつも通り16時40分頃に一旦止める。然程大きいカエリ(※3)は起きず、フワァとした湯煙が上がっていった。釜の中のテングサは然程強く対流していないと推測された。テングサが少し短かった為か。ただしこれまで釜の底へテングサがヘバリ付くことない為、問題ない炊き具合といえよう。
 工場からはテングサを炊き込む湯煙があがっていく。雪が乗った屋根からの湯煙はまさに寒天製造を感じさせる光景であった。

※1.2020.12.9〜2020.12.14迄の平均最低気温=−0.4℃
   2019.12.9〜2019.12.14迄の平均最低気温=−0.7℃
※2.粉砕した氷を生天に振りかけ、生天が急激に凍らないようにする作業。
   生天が急激に凍ると寒天の様相に影響を与えてしまう。
※3.釜の火を止めた後に起こる吹き上げる湯煙のこと。
   勢い良いカエリ(湯煙)が上がると釜の中でテングサが良く対流、煮えの偏りが少なくなると考えられる。

(報告/常務 森田尚宏)

雪が降り積もった棚場

棚場の工場から湯煙が上がる

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03 2020/12/25 年末寒波

 本日の山岡町の気温は11時時点3℃で雨、道中の路肩や山中には雪が残っていて肌寒く感じました。
(15時頃には少し雹が降っていました。)
当日は干している寒天が雨に濡れないようにシートを被せていました。

 天候が悪いことから寒天が干せず、また年末寒波も予想される事から暫く寒天が冷え過ぎて乾かない天候が続きそうです。
年内の製造は12月27日の草込みで終了、正月の製造は休みとなりそうです。

 棚場の広さは約3,800m2あります(通路など含まない広さ)。製造する寒天が約18日分干せる広さです。寒天の乾燥が遅いと棚場が全て寒天で埋まってしまい製造がストップ(棚詰まり)しますが、現状では棚詰まりの心配はありません。
一方で単純に棚場が広すぎても効率が悪くなるため広すぎてもいけないのです。

(報告/営業 森田祐貴)

棚場

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04 2021/01/06 明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

今年も天気が悪い日や日中気温が上がらない日が続く事から、年末時の予想通り寒天は凍るがなかなか乾かない天候が続いています。この為、現在は棚詰まりとなり窯休みをして、年末までに草込みした分の生天を棚場で晒しています。

本日の山岡町の気温は10時の時点3℃で晴。日光が照らし、風は少ないけれど肌寒く感じました。(棚場の影になっている所では生天が凍っていてまっすぐの状態で持ち上がりました)
久しぶりの晴れとなりましたが、翌日からまた天気が悪くなる日が続きそうです。

棚場には殆どの簀に寒天が並んできていますが、一部乾いてきて、もう少しで新天が完成し始めそうです。

今後の天候も考慮して、今年の草込みは新天の野上(寒天が完成し、棚場から引き上げる作業)が出来始めてからとなりそうです。(現状は1月10日頃の窯炊き予定です)

(報告/営業 森田祐貴)

まっすぐに持ち上がる生天

現在の棚場

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05 2021/01/12 新しい試み

 本日10時30分の山岡町の気温は3℃で雪、道中温度計では路面凍結を注意喚起する0℃の表示も見られた。
 朝の雪は昼から雨に変わる予報だったため、寒天は濡れないようにロジに重ねてビニールをかけていた。
昨年に比べ日照不足のため、寒天にとっては少々悪条件な気候が続いている。
今後の天候が安定していくことを祈っている。

 一方で本社のある愛知県知多半島の武豊は割合天候が安定している。このため今年は初めて山岡町で乾燥させている寒天の一部を武豊に運び乾燥を行っている。寒天が凍る事はないが、日光と風がある為、割と乾燥が進んでいる。
 場所が山岡町より狭い為、より多くの簀を並べられるように試行錯誤しながらの試みとなる。

(報告/営業 森田祐貴)

山岡町の棚場

本社のある知多半島の棚場

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06 2021/01/19 製造開始

 本日10時の山岡町の気温は3℃で晴れ、道中積雪も見受けられたが、前回よりも少なく暖かくなってきた。
去年に比べ天候不順で生産量が見通せない状況である。

 今年に入り炊き込みは6回行えており、当日は6回目の汲み出しを行なっていた。
生天を冷凍乾燥させて寒天が出来上がるが、棚場にはその途中の乾燥中の寒天が並び、今年もいよいよ本活動である。

 寒さが続いていた為正月の休みが少し長くなってしまったが、進捗については大きな影響はなく進められそうである。これからどんどん製造を上げていきたい。

(報告/営業 森田祐貴)

山岡町の棚場

棚場に並ぶ生天

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07 2021/01/25 変則的な天候

 本日13時半の山岡町の気温は14℃で晴れ、道中の積雪はなく確実に暖かくなってきた。
 山岡町では先日も3日ほど雨が続く。本日は晴れたが気温が高く3月下旬並の暖かさがあり、寒天が凍りきらず乾燥が進まない。
前回に続き天候不順で生産量が見通せない状況である。

現状は10号まで野上げが完了している。

今週末寒くなる予報の為、それからの天気が落ち着くことを祈るのみである。

(報告/営業 森田祐貴)

山岡町の棚場

山岡町棚場の気温

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08 2021/02/05 予想が難しい状況が続く

 本日10時頃の山岡町の気温は4℃で晴れ、車道に雪はなく、路肩や山中にもほとんど雪はない。恵那山には雪がかかっていた。昔から恵那山に雪が積もっている間は寒天が天然冷凍出来る目安になると言われている。山岡町では青空が広がり太陽も顔を出し暖かく感じた。

 しかし実際は急な雪の日もあり天気予報があてにならず、予定を立てるのが難しい日が続いている。

 現状は35号まで炊き込みが完了しているが、これは例年と比べるとかなり少ない。去年も暖冬により減産となっていたが、今年はそれよりも少ない状況である。(去年同日は39号まで炊き込み)
暖冬と天気が落ち着かない影響と考えられる。

 もう一つ気になる点として、日差しが強くなっており乾燥時寒天に色がつく恐れがあることである。その為ロジを重ねて日焼け防止を行なっており、乾燥に普段より手間がかかる状況である。

(報告/営業 森田祐貴)

雪がかかる恵那山

山岡町の棚場

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09 2021/02/17 次年度の準備

 本日10時頃の山岡町は3°Cで曇。10時半頃から30分程急な雪も降ったが、その後青空と太陽が顔を出し1日で見ても天気が落ち着かず予定が立てづらい日が続く。
 棚場では乾燥途中の寒天にシートを被せ防水対策がされていた。

 作業場では恒例の次年度の準備として、釜にサビ防止のカシュー塗装(西洋漆)※の手入れがされていた。釜は4尺5寸あるため、目の前にすると迫力があり圧倒された。

 今年も去年に続き暖冬で、天気が悪い日が多かった。来年は天候が良くなる事を祈る。

※ カシュ−塗装とは、カシュ−樹脂【カシュ−ナッツの殻から搾りだした油が原料】を塗料の元とし、漆のようにカブレることはない。しかし漆に似た性質を持ち、肉持ちもあり、光沢あふれる塗膜は一見漆と見分けがつかないくらいである。(カシュー漆塗料 サイト参考
https://www.rakuten.ne.jp/gold/ohhashi/cas1_body.html】

(報告/営業 森田祐貴)

山岡町の棚場

カシュー塗装された窯

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