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天然糸寒天製造報告
毎年12月から3月にわたって行われる糸寒天の製造報告です。
天然糸寒天製造報告 平成28年度(2016)
01 2016/12/05 初釜
02 2016/12/13 
03 2016/12/20 もう少し
04 2016/12/27 今日も雨
05 2017/01/05 明けましておめでとうございます
06 2017/01/19 日中は暖かいが夜は冷え込む
07 2017/01/25 冷え冷え
08 2017/02/03 春の足音
09 2017/02/10 寒波襲来
10 2017/02/20 炊き込み終了 

01 2016/12/05 初釜

 12月に入り天然寒天製造の季節である。弊社工場、今年は5日が初釜。一昨年は4日、昨年は5日が初釜だったからまず例年通りといったところか。とはいうもののまだ冬本番というにはほど遠く、5日の最低気温は曇っていたこともあって7℃。暖かい一日のスタートとなった。
写真は翌日6日の小舟に汲み出したばかりのところてん溶液の画像。まだ湯気があがっているのがわかる。これがまたその翌日の7日に外にところてん状態で突き出され、ようやく寒天の原型になるわけだが、寒天になるにはまだまだ先のこと。寒天になるまで2〜3週間はかかり、製品として出荷できるのは1か月ほど先になる。
 初釜の生天サンプルを手にしてみればなかなかの出来栄え。硬さ強度、粘り粘度も申し分ない。ムソルグスキー作曲「展覧会の絵」ラヴェル編曲が有名だが、この曲の出だしのトランペットの音でその日の演奏の善し悪しが決まるというのを聞いたことがある。(まゆつば物かな)今年の初釜はまさにその出だしがバッチリ決まった感がある。あとは天候次第。冷え込みを期待。

(報告/専務 森田智治)

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02 2016/12/13 雨

 炊き込みが始まって早や1週間。釜の調子も微調整を行いながら順調に推移している。冷え込みが心配されたが−5℃、−6℃の最低気温が続き、凍てもしっかり入っている。何もかも順調にいっている中で、今日は一日雨。残念ながら昨日天出しされた生天には当然凍ては入らずそのまま。雨に濡れないようにシートが掛けられ積まれたままである。
 今日の人夫さんたちの仕事は天出しを終え、シートを掛けてとりあえずひと段落。昼からはつかの間の休息となった。
 この雨があがれば冬型の気圧配置。いよいよ寒天製造の季節本番です。

(報告/専務 森田智治)

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03 2016/12/20 もう少し

 気づけば既に12月後半、寒天製造期間でいえば1/6経過したといえる。じっくり製造条件を検討しながら良質の寒天を製造したいところであるが、そのように構えているといつの間にか製造期間が終わってしまう。毎日が勝負である。
 本日は曇りまたは霧雨。どんどん乾燥させて野上げさせたいが、それができず簀を纏めてビニールで濡れないようにする。気温は暖かく12時の時点で9℃。昨日も日中は17℃まで上がったとのことであるから、二日連続で暖かいことになる。ただ、それまではよく冷えており凍ては順調に入っているようだ。 
 各々の寒天を見ていくと、乾燥具合はまちまちで野上げ間近のものから数日かかりそうなものと幅広い。1号〜2号は全体的に湿ってはいるが、2日程度で野上げができそうである。3号〜5号はもう少し湿っており、野上げに4日程度か。6号〜9号は水分が残っているようで内部に氷が確認されている。10号からは完全に凍てが入りきっておらず、カガミとなっていない。棚場は空きがあり、棚詰まりには、まだならないであろう。
 今週中旬〜天気が崩れる予報であるので、それまでに少しでも野上げ出来ればよいと願う。

(報告/常務 森田尚宏)

カガミとなった寒天(左)と、
凍てが抜けきっていない寒天(右)

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04 2016/12/27 今日も雨

 良いニュースと悪いニュースがあると言ったらいいのか。いったいどうしたものか、というほどではないのだけれどやたらと12月は曇りやら雨の日が多い気がする。27日は前日からの雨で当然凍ては入らず棚場はシートが掛けられ積まれたまま。なんのことはない、2週間前と同じ風景。27日の朝の気温は12℃というから12月下旬の気温とはとても思えない。暖かい朝である。
 幸いなことに、こんな天気ばかりではなくそれなりに冷える日は冷えてゆっくりとではあるが寒天が出来上がってきている。前日は1号2号と野上げされ、その後もあと数日で野上げできるものもいくつかあり、やれやれである。
 この日の雨も夕方には上がり、晴れ間がのぞき始めようやく冬らしい天気になってきた。週間予報によればこれから晴れの日が続くようで、夜は冷え込み、日中は日が差し、一気に冷凍、乾燥が進みそうである。
 弊社工場は年内の炊き込みは明日28日で一旦、中休み。正月明けから炊き込み再開となる。
 ところで一体何が良いニュースで何が悪いニュースだったのか。

(報告/専務 森田智治)

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05 2017/01/05 明けましておめでとうございます

 明けましておめでとうございます。
 本年も宜しくお願いいたします。
 本日は晴。10時で8℃と気温は割合高いが、空気が乾燥しており、寒く感じる。積極的に乾燥させたいところであるが、風が強く、糸寒天を乗せた簀が巻き上げられている。糸寒天が飛んでいっては意味がないので、飛ばされないように簀を重ねていく。天気が良いのに残念である。
 昨日(1月4日)の炊き込み分から、テングサの配合を若干変更させた。煮熟条件が変わるので、気を使ったが、「絞り」、「絞り残渣」、「フネ数」、「生天の感触」等から判断すると問題なさそうであった。暫くは煮熟条件を大幅に変更する必要はなさそうである。
 新天は徐々に完成し初め、8号迄野上げされている。天出しされている寒天は23号迄で、日照条件の違いはあるが、23号も後5日くらいで野上げができそうだ。ただし、中には、天出し後に暖かい日が続いた為、裏にダンが付着してしまった寒天もある。このような寒天は出荷前に選別して除去していく。棚場には空きがあり、棚詰まりにはまだならないであろう。
 昨年は2月の気温が低く遅い時期まで製造ができた為、12月1月の天候が悪くとも、若干の減産のみで済んだ。今年の天候はこれまでは然程悪くない為、山岡全体の生産量は2月の気温に寄るであろう。今後も寒天製造に最適な天気が続いていって欲しいところである。

(報告/常務 森田尚宏)

野上げの様子

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06 2017/1/19 日中は暖かいが夜は冷え込む

 14日、15日と数年に一度といわれるほどの大雪に見舞われた東海地方。平野部でも10cmほどの積雪で街中は白一色の景色となった。山岡でも積雪はあったものの16日からの晴天で雪はほとんど融けてしまい、その後は連夜の冷え込みで凍てがしっかり入り寒天製造にはうってつけの天気となった。
 19日の日中は日が差し、温度計を見れば10℃。風もなく暖かく感じる。などと思っているうちに日が翳り始めた5時頃には2℃。ひんやりとした空気に包まれながら凍て取りが始まる。まさしくこの時期ならではの山岡の風景である。明日は大寒。暦の上では一年で一番寒い時期を迎える。
 写真は山岡駅前のかんてん館に展示されている昔ながらの寒天製造のジオラマ。人夫さんたちの表情がなんともかわいい。

(報告/専務 森田智治)

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07 2017/01/25 冷え冷え

 本日、晴。13時で5℃と気温はそれなりに低い。風はないので、そこまで寒く感じないが、棚場を歩くと下地が凍っており、冷えていること実感する。天気がいいので、このまま天日干しさせて乾燥させて行く。
 糸寒天は順次野上げされていっており、特にダンやシビは確認されていない。上々の出来である。野上げ待ちの糸寒天(25号〜27号)も有る程度ある為、棚詰まりにはならないと思われる(上段に3朝分程度有り)。ただ、先週(14日15日)の記録的な大雪から気温はかなり下がっており(最低気温で−1℃〜−9℃)、それ以降に天出しした生天(31号〜39号)は凍ったままである(カガミの状態になっていない)。冷えすぎが続くと棚詰まりの可能性もでてくる為、日中有る程度、暖かくなることを祈る。
 今回、テングサの配合を若干変更した(産地の変更はないが、異なった等級のテングサを使用)。炊き込む前のテングサの全体的な様相は特に変わりないが、今回の炊き込みではカエリ(※)が見られなかった。若干のテングサの変更が炊き込みに影響を与えているのか。上手く炊きあげることは難しいものである。
 16℃で3℃。天気は晴れ。今日もこれから冷えそうである。

※カエリ:テングサが釜の中で対流することにより、勢いよく湯気が噴き出す現象

(報告/常務 森田尚宏)

野上げ中の寒天

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08 2017/02/03 春の足音

 今日は節分。明日は立春。室内にいれば日差しは暖かく、戸外に出れば北風が冷たい。「春は名のみの風の寒さよ」である。日に日に日没の時間が遅くなり、春が近づいてきているのを感じる。
 数日前までは晴れの日が少なく野上げができず一日釜休みをしたが、今日は晴天。一気に乾燥が進み、あと数日で野上げができるものばかり。棚場はカガミに落とされているものがいくつもある。
 2月の月間天気予報では比較的寒い日が下旬まで続くようなことを言っていたが、あてにしていいものやらどうしたものか。とりあえず週間予報では4日の日曜日は雨降り、そのあとはまた寒い日に逆戻りらしいが、もう少し先のこととはいえいつまで炊き込みができるのやら。春の足音がゆっくりながら聞こえてきそうな今日2月3日。

(報告/専務 森田智治)

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09 2017/02/10 寒波襲来

 先週の穏やかな春の陽気とは打って変わって今日は寒波襲来。朝方降っていた雪もあがって晴れ間がのぞき始め、昼からどれだけか野上げできそうな陽気だったのだが、一天にわかにかき曇り、雪が昼から降り始めた。ちらちら降っていた雪もそのうち吹雪くようになり野上げどころか急いで濡れないように積みなおされシートを掛ける羽目になってしまった。まったく天気予報通りといえばその通りだが少しは遠慮してほしいものだと恨めしく思う一日である。
 朝の最低気温は0℃、昼の時点で2℃、夕方4時には−1℃。ほとんど気温の変動がない。朝の気温がそれほど下がらなかったのは曇り空で、雪がちらついたせい。今夜は少しは晴れ間もありそうで冷え込みが期待できそうなのがせめてもの救いである。
これからまだ1週間ほどは冷え込むとの予報だが、そろそろ天然寒天製造の終わりの時が近づいてきたのも事実。はてさていつまで炊き込みができるのやら。

(報告/専務 森田智治)

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10 2017/02/20 炊き込み終了

 春と言うにはまだ早いかもしれないが2月も半ばを過ぎると、天然寒天製造の冬の季節は終わりを迎える。去年は2月18日で炊き込み終了。今年は2日延びて今日20日で終了。終わってみれば長いようで短い3か月である。生産量も今年は天気に恵まれたこともあって弊社工場は多少なりとも生産増となった。他の工場は18日をもって炊き込み終了というところも あり、今年の山岡町全体の寒天製造量としては去年並みからやや減産といったところかもしれない。
 今日の日中の気温は10℃。少しは日が差すかと思う間もなく雨が昼から降り始めた。優しい春雨というよりしっかりと本降り状態。気温もみるみる下がり始めた。この雨が上がれば冬型の気圧配置となるようで、まだまだ冷え込みが続きそうな案配。日差しは春めいてきても気温はまだ冬のなごり。気まぐれな2月の空である。

(報告/専務 森田智治)

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