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天然糸寒天製造報告
毎年12月から3月にわたって行われる糸寒天の製造報告です。
天然糸寒天製造報告 平成27年度(2015)
01 2015/12/09 寒天シーズン到来
02 2015/12/16 なかなか
03 2015/12/22 ひさびさの
04 2015/12/28 晴れれば
05 2016/01/05 明けましておめでとうございます
06 2016/01/12 最盛期
07 2016/01/15 
08 2016/01/27 冷え込み
09 2016/02/01 一変して
10 2016/02/10 春の陽射しに冬の北風
11 2016/02/19 炊き込み終了 

01 2015/12/09 寒天シーズン到来

 12月、恵那山に雪が積もり始めると天然寒天の製造シーズン到来である。今年の冬は暖冬傾向との長期予報どおり12月になっても暖かい。今年は12月5日がスタート、初釜となった。去年の初釜は4日だったから1日遅いだけなのだが寒波期待の見込み発射のスタートである。心配ながらも最初の天出しの凍取はまずまず。8日の最低気温は−4℃、9日は−5℃。写真で見るようにしっかり凍てが入っている。ただこの日の最高気温は12℃超え。この時期にしてはぽかぽか陽気。春を思わせる陽気である。今夜は晴れるため凍ては入るだろうがその後は1か月前の天気に逆戻りとの予報。やれやれ、異常気象も甚だしい。ということでとりあえず早速今日は釜休み。焦って炊いて生天ばかりがたまっても仕方がない。次の冷え込みは1週間後になるということだが。

(報告/専務 森田智治)

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02 2015/12/16 なかなか

 初釜より約10日、気がつけば12月中旬である。
 生天を干す棚場も着実にできあがっている。原料であるテングサも汚れが少なく、洗いやすい状況である。テングサの汚れが少ないことは、寒天質の歩留まりが上がることにもなる。また、釜の火を止めた後に起こる、カエリも今年は割合起こっている為、炊き具合も良いと判断できる。生天の具合は安定して製造されていると判断できる。
 ただ、生天の冷凍・乾燥に必要な天候が安定していない。これまで二日程氷点下となったが、それ以外は気温が高い日が続いている。テングサを炊いて生天を製造しても、なかなか凍てが入らない状況である。日中の天気も曇りが多い為、せっかく凍てが入った生天も乾燥が進まない。まだ製造初旬である為、棚場に空きはあり、棚詰まりとはならないが、この調子だと、新寒天の完成が遅くなりそうである。
 本日も12時の時点で10℃とこの時期にしてはかなり暖かい。天気も安定せず、曇っていたと思えば日が差したり、小雨が降ったりしている。昨日も雨模様であった為、寒天を広げることができない。生天の状態は良いので、後は冷え込みと快晴を期待するのみである。

(報告/常務 森田尚宏)

テングサを釜に炊き込む

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03 2015/12/22 ひさびさの

 本日は久々の晴れ。11時の時点で10℃と気温は暖かいが、乾燥している為、冷えていると感じる。
 昨晩は雨が降った為、簀を纏めてシートをかぶせていたが、今日はイテの入った生天を広げて、積極的に乾燥を進めている。ただし、明日の午後からは雨模様の為、本日中にできることは実施していく。
 冷凍乾燥を進めていく生天は14号まで棚場に出されている。棚場は2箇所が略一杯となっているが、全部で5カ所ある為、棚詰まりにはならない。
 棚場に出されている寒天でカガミとなっているのは1号〜7号である。特に1号は60%程度乾燥している為、後3日〜4日もあれば野上げできると思われる。8号以降はイテが下層部分まで抜けきっておらず、まだ吸水した糸寒天状であった。12g号〜14号はまだ生天状態であった。
 16:00になると釜にテングサを投入する。炊き込む前のテングサは綺麗に洗浄されており、状態も良い。投入して40分程度炊き込んだ後、いつも通り火を止めると、大きなカエリ(湯気の噴き出し)が6分後に確認された。釜の中で綺麗に対流していると思われた。やはり今年はテングサの状態は良いようだ。
 夕方になると冷えはじめ、16:50の時点で4℃。今晩はイテが入りそうである。恵那山に更に雪が積もるのではないか。

(報告/常務 森田尚宏)

釜でテングサを炊き込み、
湯気が立ち上る

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04 2015/12/28 晴れれば

暖かい天気が続いていた12月だったが27日夕方から28日早朝にかけてぐっと冷え込んだ。−7℃の最低気温が今まで生天だったものにしっかり凍てをもたらした。釜休みを入れながら生天や棚場の調整をしてきたがこれでちょっと一息つけそうである。この日は朝から晴天、早くも2号まで野上げされた。棚詰まりが心配されたがあと数日で野上げされるものもいくつかあり何とかやりくりできそうである。写真は乾燥が進み野上げ間近の寒天。もっとも野上げされたあと出荷までには精選、梱包ともう少し時間がかかるんですが。
 とにもかくにも冷え込んでくれないことには寒天はできない。雪は降らなくても夜、晴れてくれれば放射冷却で生天は凍り寒天になってくれるし、また日中には太陽の陽射しが解凍、乾燥してくれる。雪のイメージがある寒天製造だが必要なのは晴れの天気というのがよくわかる。残念ながら28日は夕方から曇りはじめ今晩は凍てが入るか微妙なところになってしまった。
 年の瀬も迫り弊社工場はこの日で今年最後の炊き込み。年明けの炊き込み再開まで一休みである。
 とはいえ棚場の手入れやら野上げもあって完全休業というわけにはいかないところが寒天製造のつらいところです。

(報告/専務 森田智治)

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05 2016/1/5 明けましておめでとうございます

 明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。

 12月中旬までは曇りがちな天気が多かったが、下旬より割合天気が安定し始めている。気温は相変わらず暖かいが、晴れの日が多くなってきた為、乾燥が進んでいる。野上げも8号迄(乾燥した寒天を棚場から引き上げる作業)終了している。
 本日も暖かく、11時の時点で10℃。13時になると13℃まで気温が上昇し、春のような天候である。冷えが来て欲しいところである。棚場のスペースは余裕があり、棚詰まりの心配は無い。また生天を除き、殆どがカガミとなっており、凍ては入っている。
 各号数を見て行くと9号、10号は略乾燥しており、あと1日〜3日で野上げが可能だ。11号〜18号は略乾燥しているものも有れば、氷が残っているものもあるという状態である。これは棚場の場所により、日当たりが良いところもあれば、日中の早い時間から日陰となってしまうところもある為である。これから晴れの日が続けば、順調に寒天が仕上がっていくので、晴れを祈るばかりである。

(報告/常務 森田尚宏)

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06 2016/1/12 最盛期

 1月も12日、一年で一番寒い時期である。であるはずなのだが今年の冬は相も変わらず暖かいままである。かろうじて何とか凍てが入るほどの冷え込みはあるもののなんとも心もとない天候が続いている。まぁ雪が降ることもなく日中はそれなりに晴れてくれるので乾燥が進み、野上げが進んでいるのが救いと言えば救い。棚場を見ればかなり野上げされていて、がらがら状態なのがわかる。おかげで梱包する暇がないほど野上げの寒天が倉庫にあふれてきてしまった。
 棚詰まりの心配は当分しなくていいが一体いつまで冷え込みが続くのか、いつまで炊き込みができるのか悩みの種がこの時期に早くもできてしまった。24節季でいえば今は小寒、寒の入りである。今が最盛期のはず。

(報告/専務 森田智治)

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07 2016/1/18 雨

 関東地方では大雪で交通網が寸断され大変な事態になっているのに岐阜県では昨夜から雨。棚場はしっとりと雨に濡れて、寒天は濡れないように積まれシートが掛けられている。野上げされる寒天もなく1週間前に比べ棚場の寒天が1週間分増えただけのこと。今日の天気では棚場でのとりあえずの仕事はなくなってしまい人夫さん達は昼から束の間の休息をとることになった。日曜、祭日など関係なく天気に左右される仕事だけにたまの休息も必要といえば必要なのです。
 天気予報によれば明日からこの冬一番の寒波到来。岐阜県でもまとまった雪が降るらしい。そういえば今シーズン、まだ山岡では積雪がなかったような気がする。

(報告/専務 森田智治)

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08 2016/1/26 冷え込み

 今年は暖冬続きであったが、この一週間は寒波が来て様子が一変、冷え込みが厳しくなった。棚場の下地も凍ってカチカチである。この冷え込みでここぞとばかり寒天は凍っていった。イテには良いことであるが、11時の時点で3℃と日中の気温も上がりきっていない。更に曇り空が多く陽光が少ない為、夜間に凍った生天は解凍されないまま簀の上に干されていた。
 例年であれば、冷凍解凍が繰り返され、野上げされている頃である。テングサも次々に炊き込んで生天もどんどん製造されて、棚詰まりの心配をするところであるが、現段階では棚詰まりの心配がない。天候に左右されるとはいえ、今年ほど影響を受けるのはなかなかないのではないか。
 炊き込むテングサの調子は良く、状態の良い生天ができているので、早く理想的な天候になることを祈るばかりである。

(報告/常務 森田尚宏)

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09 2016/2/1 一変して

 先週の冷え込みから一変して、この4日間はまた暖かさが戻ってきた。11時の時点で4℃と日中は、割合気温が低いが、最低気温は氷点下にならない。生天を突き出して簀に干しても冷凍されない気温である。先週は冷凍された生天が解凍されず、製造が進まなかった状況であるが、今週は生天が冷凍されない状況である。曇天が多い為、陽光も少なく、解凍された生天も乾燥が進まない状態である。先週もそうであったが、今年は本当に天候に左右される年である。
 例年、この時期になると報告することが変わらないと、感じているのだが、それは順調に製造されているという証拠になるのだなと改めて感じた。棚場も相変わらず、棚詰まりになる心配が無い。
 炊き込みの状態は、ここ数日、これまでの煮え方と異なる感があった。テングサの配合は変わらないのであるが、やはり天産物であるので、同じ産地でも若干質がことなっている為か。煮え方や生天の融点を考慮して、ある産地のテングサ量を増やしたところ、カエリが起こった為、上手く炊き込めたようであった。
 炊き込む水とテングサの質、冷凍乾燥の環境。天然糸寒天は様々な要因がうまく組み合わさって製造されているのである。

(報告/常務 森田尚宏)

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10 2016/2/10 春の陽射しに冬の北風

 立春も過ぎ暦の上では春。確かに家の中にいれば日中の陽射しは春を感じるが戸外では北風が吹き、寒さを感じる。2月特有の天気と言えばまさしくそのとおり。
 棚場では連日の寒さで凍ての乗りは快調。写真のように生天は一晩で凍てが入り寒天に変わっていく。今日天出しされた生天を3重結びにしてみたのがもう1枚の写真。3重結びでも切れずに玉が保たれているのは粘度と強度のある証拠。この粘度こそが他の寒天にない細寒天の真骨頂でもある。本日の生天も上々という証。自画自賛ですね。
 ここ数日晴天が続き野上げも順調に進んで棚詰まりの心配はしなくても良さそうなのだが一体いつまでこの天候が続くのやら。いつまで天然寒天の炊き込みができるのやら。他の工場では早くも12日で炊き込み終了というところもありこの先の天候が気になるところである。今年は暖冬でどの工場も減産傾向。少しでも多く炊きたいところだが当面週間天気予報とにらめっこが続く。

(報告/専務 森田智治)

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11 2016/2/19 炊き込み終了

 2月19日は24節気で言えば雨水。暦の上ではもう完全に春である。気まぐれな2月の今日の空はぽかぽか陽気。汗ばむほどの暖かさ。三寒四温の暖かい日に当たるってことですね。棚場では凍てが抜けてかがみに落され野上げを待つばかりの寒天が一面に広がっている。倉庫に目をうつせば一冬分あった天草がすっきり整理されてがらんとしている。12月から始まった天然寒天製造も昨日の18日で炊き込み終了。終わってみればあっという間というのが正直なところ。製造日数は前年と同じだが他の工場は軒並み減産。暖冬の影響が如実に表れている。
 天気予報によれば20.21日と雨。その後の寒波で最後まで凍てが抜けることを期待。三寒四温の寒い日がガツンと来ることを願うばかり。
 まずは無事に今年も寒天製造ができたことに感謝。

(報告/専務 森田智治)

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