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てんぐさ入札会報告
毎年6月から10月にわたって行われるてんぐさ入札会の報告です。
てんぐさ入札会報告 平成25年(2013)
00 2013/05/05 平成24年度てんぐさ概況報告
01 2013/03/28 静岡県第1回入札会
02 2013/06/12 静岡県第2回入札会
03 2013/06/14 徳島県第1回入札会
04 2013/06/20 東京都第1回入札会
05 2013/07/05 三重県第1回入札会
06 2013/07/10 静岡県第3回入札会
07 2013/07/12 愛媛県第1回入札会
08 2013/08/07 長崎県入札会
09 2013/08/21 静岡県第4回入札会
10 2013/08/22 東京都第2回入札会
11 2013/08/28 和歌山県第1回入札会
12 2013/09/03 徳島県第2回入札会
13 2013/09/05 高知県第1回入札会
14 2013/09/06 愛媛県第2回入札会
15 2013/10/09 静岡県第6回入札会
16 2013/10/10 神奈川県城ヶ島漁協第2回入札会
17 2013/10/17 東京都第3回入札会
18 2013/11/13 静岡県第7回入札会
19 2013/11/22 平成25年度(平成25.4〜平成25.11)てんぐさ概況


平成24年(2012)19回
平成23年(2011)21回
平成22年(2010)22回
平成21年(2009)19回
平成20年(2008)23回
平成19年(2007)24回
平成18年(2006)27回
平成17年(2005)24回
平成16年(2004)26回
平成15年(2003)27回
平成14年(2002)23回
平成13年(2001)20回
平成12年(2000)26回

00 2013/05/05 平成24年度(平成24年4月〜平成24年12月)てんぐさ概況報告

 全国のてんぐさ入札(生産)量

以下の表は、平成24年までの年別てんぐさ生産数量(入札数量+入札外数量)です。

産地\年 平成24年 平成23年 平成22年 平成21年 平成20年 平成19年 平成18年
東京都 63 53 57 59 73 105 127
静岡県 115 101 155 219 238 286 222
三重県 15 11 18 11 26 111 100
和歌山県 14 21 13 15 25 58 47
徳島県 37 37 34 21 41 55 93
愛媛県 86 80 69 70 88 122 237
高知県 18 36 20 39 25 18 16
長崎県 21 26 15 16 13 9 24
上記産地計 369 365 381 450 529 764 866
全国生産量 481 489 442 558 673 924 1002

(単位:トン)株式会社 森田商店 調べ 2013(H25)/2/14

 平成24年の全国の生産数量は入札数量と入札外数量で481トンになった。平成23年は489トンであったのでほぼ同程度の生産量となった。
 平成24年春先には各地より入る生育状況報告からして前年よりやや増産されると見込まれたが、四国、九州地区が想定より少なく数量増にならなかった。
 採取時の天候、海洋条件も比較的良好とみえたので根本的に不作であったと思われる。
 一方、需要は寒天市場、ところてん市場ともに今一つ盛り上がりに欠けた。
 寒天末端市場では従来品で従来価格の踏襲にとどまり、みるべき新しい展開がなく消費全体が低価格指向のなか寒天消費は低迷した。寒天の原材料としての使用、例えば糸寒天を使用する和菓子関係も消費拡大の状態になく現状維持程度にとどまった。
 また、ところてん市場もシーズン後半、特に8月のお盆すぎになると例年終了するところが、残暑効果で9月の中すぎまで活発な動きはあったものの前半3月〜6月分の低調分をカバーするには至らなかった。
 結果、需要面で減少の傾向にあり国内てんぐさの入札価格は平成23年のように最盛期50%高の波はなく終わった。
 なお、近年輸入てんぐさが大きなウエイトを占めるようになっているが、韓国で平成24年515トン(同、平成23年は997トン)、モロッコで平成24年827トン(同、平成23年は1,163トン)となっている。総輸入量で平成24年は1,890トン(同、平成23年は2,603トン)であった。
 国内生産量が481トンと少ないにも関わらず輸入てんぐさも少なく推移しているのは平成23年の輸入数量が多かったこともあるが、価格が韓国、モロッコともに上昇しつつあるのに、それを乗り越えての旺盛な需要がなかったのが最大の要因である。
 平成24年度(平成24年12月〜平成25年2月)天然寒天生産は岐阜(細寒天)、長野(角寒天)ともに前年より約10%減で終了した。天候条件は寒天製造に好都合で2月半ば過ぎもよく冷えていたのであるが、国内寒天需要が伸びず、減産を強いられ各工場とも例年になく天草を残すことになった。
 一方、ところてん需要は小売業界が大規模化して、それに対応できる製造業者に整理されてきている。使用原料は低価格でロットが大きく品質が比較的揃う外国産にシフトしつつあるが、平成24年11月からの円安傾向でコスト面での大きなメリットが少なくなってきている。
 今年は春以降低温傾向にあるが、4月以降採取される国内天草の作柄は今のところ良いようにみられ品質面はもとよりコスト面でも国産天草の良さが再認識されると思われる。
 価格動向が気になるところである。

(報告/社長 森田庄次)

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01 2013/03/28 静岡県第1回入札会

 弥生三月桜の花は今が盛りと咲き誇る。伊豆半島を車で走ればいたるところで満開の桜が出迎えてくれる。例年より早い桜の開花に合わせたわけでもないだろうが静岡県入札会も去年より早く今日が第1回入札会である。
 出品は西伊豆の仁科と土肥の八木沢がメインで合わせて557本14トン強。去年の第1回も仁科と八木沢の出品で行われたが、去年の数量は1024本25トン強。比較すれば去年の半分強。特に八木沢が少なく次回の出品も少ないのではないかとの話もちらほら聞こえてくる。
 寒天製造も終わったばかり、ところてん需要もこれからというこの時期にどんな値をつければいいのか手探り状態の入札会である。入札業者はファックス入札2社を含め7社。結果は前回の値と同じか前回以上の値をつけたものばかり。伊豆地方の生産量の減が要因なのか伊豆産ブランドが要因なのかわからないが特に伊豆の相場は下がっていない、との結果となった。
 この落札値がアベノミクスの影響というわけでもないのだろうが物価上昇に伴い少しでも天草需要が良くなってくれればいいのだがどうなるやら。

(報告/専務 森田智治)

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02 2013/06/12 静岡県第2回入札会

 例年に比べ10日ほど早く梅雨入りしたものの晴天続きで今年の梅雨はどうなったんだろうと思っていたら台風の接近に伴い梅雨前線も北上。昨日から伊豆半島は小雨が降り始めた。いつものように各漁協組合支所を回ってから入札会場入り。写真はその中の東伊豆町の稲取。採取された天草は汐抜きされた後、女性達の手で石灰質のカキ等を取り除かれ梱包される。選別改良された稲取の天草は粘りも硬さも1級品と言われ入札会でも常に高値が付く。
 何年か前まではこの時期に静岡県入札会は第一回の開催なのだが3月に第一回が開催されたので今回は早くも第二回になる。出品量は仁科が主体の約10トン、全体では約13トン。入札前に組合長から伊豆漁業ブランドとして金目鯛と天草を申請中との話があった。入札商社はファックス入札2社を含め8社。前回の落札値はしっかりした値がついたが今回の落札値も前回同様の値、またはそれ以上の値がついた。伊豆天草のブランドの威力が早くも出た結果だったのか。
 帰り道はやはり雨。よりによってこんな雨の日に当たらなくてもいいのになんて思うのだが梅雨時だから仕方がない。

(報告/専務 森田智治)

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03 2013/06/14 徳島県第1回入札会

 静岡県の入札会を終え翌日の13日に徳島にせわしく移動。
 前日までの雨模様と打って変わって徳島は真夏かと思わせる蒸し暑さ。最高気温は32度を超えた。台風もいつの間にか温帯低気圧に変わって、遠く離れていったようである。
 入札商社は7社。倉庫に並んだ現物の天草を見付けしながら商社間で相場感の話が弾む。出品数料は14トン強。去年の同時期の22トンに比べれば30%以上の減である。海の中の状況が変わり天草が生育しなくなった地域があったり高齢化に伴い採る人が減ったというのが要因のようである。確かに倉庫に並んだ天草も心なしか少ない。逆にここ数年採れなかった浜から出品もあり、海の中は少しずつ変化しているようである。
 梅雨入りした割に雨の日が少ないせいか梱包された天草の乾燥がいい。現物があればこその利点である。11時に札締め。結果は去年高値をつけたものは若干の下げ、逆に下物は上げとなった。出品数量の減と一昨日の静岡県の入札結果を受けて大きな相場の変動はなかったということなのか。まぁ終わってみればなんとでも言えますけど。
 来週は東京都第一回目の入札会が開催される。入札シーズンに突入である。

(報告/専務 森田智治)

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04 2013/06/20 東京都第1回入札会

 東京都第1回入札会が昨年より1ヶ月遅れの6月に開かれた。出品量は371本、11,152kgで昨年よりも8%の減産である(昨年は401本、12,052kg)。内容は伊豆大島の岡田地区と波浮地区が中心であるが、泉津地区や新島のテングサも出品された。
 実際の出品されているテングサを確認してみると、例年通り良質であり、カキも少なかった。ただし、アオの付着の割合が多いものもあった。愛知県で収穫されているテングサもアオが多く付着しており、全国的な傾向かとも思った。今年は冬期の寒さが厳しく、6月に入っても気温が上がっていないことがアオの付着に影響しているかもしれない。
 漁業組合の方によれば、やはり今年はアオが付着したテングサが多く、テングサは生えているがアオが付着している為、収穫していないとのこと。一定の数量が集まらず、開催時期が1ヶ月遅れたのは、上記理由と考えられた。
 出席商社は9社と昨年と変わらない。出品量は若干減少しているが、気候が暑くなく、トコロテンの販売量も大きくは伸びていない。過供給、過需要でも無い為、昨年に準じた価格と予想され、事実そのような傾向となった。
 2回目の入札は400本集まってから開催予定だが、開催時期は未定である。

(報告/常務 森田尚宏)

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05 2013/07/05 三重県第1回入札会

 三重県第1回入札会が7月5日に開かれた。これは昨年とほぼ同時期の開催である。出品量は11,165kgで昨年よりも12%の増産である(昨年は9,919kg)。しかし、三重紀州産のテングサは昨年に引き続き出品されていなかった。三重紀州の収穫者によれば一時テングサの入札値の変動が激しかった為、出品をためらっているとのことであった。
 実際に出品されているテングサを確認してみると、昨年とは異なった様相のテングサがあった。ある産地のテングサは昨年は枝葉があまり茂っていなかったが、今年は良く茂っていた。また別の産地のテングサは昨年は太かったが、今年は細くなっていた。またアオとして出品されていたにも関わらず、アオの付着量が少なく、良い物もあった。東京都産のテングサや愛知県産のテングサはアオが多かった為、今年は全国的にアオの付着が多いと考えていたが、三重県のテングサはアオの付着は多くなかった。興味深いことである。
 入札商社は7社。出品量の劇的な変化は無いが、気候は暑くなく、トコロテンの販売量も大きくは伸びていない。東京に引き続き、昨年に準じた価格と予想されたが、若干強めの入札価格となった。三重県漁連の入札は1品入札であり、初めに入札される価格が後に入札される価格に影響を与えるからである。

 来週は城ヶ島、静岡県、愛媛県の3カ所の入札が相次ぐ。入札はいよいよ佳境に入ってきた。

(報告/常務 森田尚宏)

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06 2013/07/10 静岡県第3回入札会

 早くも三回目の静岡県入札会である。出品数料は432本、10795kg。去年の同時期とほぼ同じである。今回の主だった生産地は土肥漁協小下田で全体量の半分強の235本。その他には常に高値が付く稲取、須崎、白浜等が出品された。
 前回の入札会の時に各組合支所を回ったこともあり今回弊社はファックス入札。結果は下がる気配もなく前回の値をそのまま引き継いだ落札値となった。
 ところで天草の梱包キロ数は各県漁連によって、また各組合によってまちまちなのだが静岡県の場合は全て1本25kgに統一されている。とはいえ同じ25kgでも組合によって長さが若干違う。これは機械梱包と昔ながらの樽踏み梱包の違いでもある。写真は地元のカメラマンさんが須崎で体験樽踏みをしているところを撮ったもの。踏み込んだ2つの樽の口元を合わせて縛り1本にするわけである。梁から下がった紐を両手でつかみ踊るように天草を踏み込んでいく、いわゆる「樽ダンス」と言われる昔ながらの荷作り方法である。
 今回須崎の組合の方に了解をいただいて写真を使わせていただきました。感謝いたします。

(報告/専務 森田智治)

樽踏み

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07 2013/07/12 愛媛県第1回入札会

 富士山が世界文化遺産登録され、最近「弾丸登山」という言葉をよく聞くようになった。0泊2日で山小屋泊もせず強行登山下山するというものらしい。今週は三浦半島城ヶ島、静岡県、愛媛県と入札会が続き全て出席となるとまさしく「弾丸入札」になるなと思い、弊社は愛媛県入札会のみ出席。他はファックス入札にさせてもらった。
 出品数量は119トン強。もともと愛媛県の数量は他県の入札会に比べ多いのだが今年は去年の60%以上の収穫量である。半端なく多い。ひとつの銘柄で1000本以上出品されているものもあり一体誰がどれだけ落札するのだろうと業者間でもどうしても話題はそこにいく。これだけの数量だから相場は下げだと話をしながらの見付。入札業者は9社。切り札は1口110本以上と説明を受け、この品が取れた場合、取れなかった場合等いろいろシミレーションしてみながらの入札となった。結果落札値は去年より大幅ではないが下げ。本数の多い銘柄についての、切り札については皆似たような落札値となった。どの業者も似たような相場観だったということか。弊社はこの他にも数量の少ない小口の銘柄もいくつか落札した。
 それにしても前日の夜に松山入り、当日入札を済ませ即帰路につくせわしさ。ホテル、入札会場、空港と移動しただけでどこに寄ることもなく、これも「弾丸入札」と言っていいのかもしれない。

(報告/専務 森田智治)

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08 2013/08/07 長崎県入札会

 8月7日長崎県の入札があった。数量は9,261kg、昨年は6,693kgであったから増えている。また、近年多かった2010年の8,752kgを上まわった。
 内訳をみると主産地である五島列島福江島の三井楽産が5,147.5kgと増えている。昨年の三井楽産は3,545kgであった。又、対馬産が3,070kg出品されている。対馬産は従来の地元での相対取引から昨年も同様に漁連が入札会への出品を促していて、これが功を奏している。長崎全県の生産量では今年は20トン内外と思われる。
 入札会として出品されるものは品質面で統一されていることが望ましく、その点から言えば対馬産の一部組合のものは乾燥不十分であったり、草の区別(ドラ草、まくさ)が充分されていれば尚、良いと感じた。今後の課題である。
 応札業者は地元業者が2社、県外から弊社を含め2社の計4社で行われた。
 落札価格は昨年に比べ同じもしくは10%強下げで終わった。
 今の需給模様を眺めれば、供給面では入札会へ出品される天草が今年の空梅雨から集荷量が増えていること、需給面では東日本から西日本にかけて酷暑の影響でところてんの販売が伸びていること、円安ウォン高で韓国済州島産が年初予想より高くなっていることがあげられる。
 盆明け後に今年後半の入札会が各地開かれるので今後の相場の動きが注目される。

(報告/社長 森田庄次)

長崎県主産地、三井楽産1等

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09 2013/08/21 静岡県第4回入札会

 入札会も後半戦、まずは静岡県入札会である。猛暑、酷暑と言われ続けた今年の夏、お盆を過ぎても尚暑い。なぜか伊豆急下田の駅にはアイスキャンディーの「ガリガリ君」の着ぐるみがお出迎え。伊豆急といわゆるコラボというやつなのかな、と思いつつ「ガリガリ君」はこの時期美味しいけれど着ぐるみの中の人は暑くてたまらんだろうなと同情してしまった。下田港にある入札会場に着いて外を望めば積乱雲がもくもくと湧いているのが見える。
 今回の出品は733本、18225kg。その内仁科浜が約七割を占める中、東伊豆の組合からも167本の出品があり賑やかな入札会となった。ちなみに去年の同時期の入札会には501本の出品。四割以上の生産量増である。
 他の入札会の結果をみれば去年よりも若干の下げ気配相場だが、なぜかこの静岡県の入札会だけは下がらない。特に今年の夏は暑い日がいつまでも続き、ところてんの売れ行きも好調のようである。生産量増で下がるのか、はたまた伊豆ブランドとところてん需要増で上がるのか。入札業者はファックス入札2社を含め8社。
 1時半の札締めの後即発表。結果は前回値どおり、そのまま横滑りの落札値となった。しいて言えば多少の下げ気配が業者間にあった気もするのだがどうだったか。
 この結果をもって明日は東京都の入札会。

(報告/専務 森田智治)

下田港

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10 2013/08/22 東京都第2回入札会

 東京都第2回入札会がひらかれた。
 数量は18トン、今年の東京都天草の累計は29.5トンとなり昨年同期(第2回7月まで、8月は中止)累計の23.5トンを上回った。空梅雨で浜での生産が進んだことを物語っている。特に晒についていえば昨年第2回まで140本のところが今年は334本になった。(写真、参照)
 一方、7月以降、北日本では雨が多かったが、東日本から西日本では猛暑つづきで「ところてん」の消費は拡大した。
 供給増と需要増でどちらの力が強いかが注目されるところであるが、前日の静岡県伊豆の入札会相場をみるに1ケ月前と同じ相場観で札が入っているのがすべて落札、10%程下げた値でも落札が見られ、流れは下押すと想定された。
 結果は予想どおりとなり6月の時点より10%弱の下げとなった。結局、需要増は外国産でカバーされていて、国内天草の逼迫感は少ないことを裏付した。
 ただ、外国産(韓国済州島、モロッコ)の天草も1年前に比較して円安状態なので昨年比10%〜30%上がってきている。
 今年の入札会シーズン前予想の「国産天草の高値クラスの弱含み、中位もしくは低価格クラスは変わらずの傾向にあろう。」というのがあてはまっている。
 これから国内入札会も終盤に入る。
 これから行われる入札会各地(和歌山、徳島、高知、愛媛)の生産量次第で相場が固まり、今冬の寒天原価、来春からのところてん原料原価が決まってくる。

(報告/社長 森田庄次)

今時期としては晒の積み上げの
多さが目につく漁連倉庫。

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11 2013/8/28 和歌山県第1回入札会

 お盆も過ぎ猛暑もやっと一段落といったところ。和歌山県第1回入札会が大阪海苔協同組合会館で開かれた。出品数料は去年とほぼ同数量の14トン。先週の静岡県、東京都の入札会でやや下げ気配が漂い始めた感がある。そんな中、次週の入札会の徳島、高知、愛媛と大まかながら出品数量が分かってきて明らかに下げ相場の流れになった。
 応札商社は5社。各商社の話しぶりからも下げ相場が感じられる。和歌山の入札会には他の入札会にはあまり出品されない寒天製造に必要なサル草(入札会の出品名は夏草)が出品される。いくら下げ相場だからといって安値で応札して落札できなければ元も子もない。並べられた見本を見ながらどれだけの下げか頭を悩ますこととなった。
 札締めは1時半。結果は去年の値の20%安で弊社が欲しいものはほとんど落札できた。下げきれなかった結果なのか上手く落札できたのかよくわからないがまずはめでたしといったところか。
 写真は和歌山県串本町潮岬近辺の海中風景。本州最南端と言われるだけあって綺麗な海である。天草もその中で生えている中、スズメダイが泳いでいる。もう少し水深の浅いところで天草はよく繁っているのだが残念ながらその画像はありません。

(報告/専務 森田智治)

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12 2013/09/03 徳島県第2回入札会

  徳島県第2回入札会が9月3日に開催された。昨年とほぼ同時期である。出品量は17,601kg、昨年第2回入札会より17%の増産である(H24年第2回出品量:15,027kg)。一方で第1回入札会は出品量が少なかった為、全体としては14%の減産となった(H25年出品量:31,876kg、H24年出品量:37,061kg)。
 全国的な傾向としても同じであり、7月頃までは減産傾向であったが、それ以降増産傾向となっている。結果、現段階における全国の出品量は340,987kgと29%の増産となっている。今年は7月中旬まで気温が低く、海水温も上昇せず、藻体があまり成長しなかったのではと考えられた。
 海藻自体にはカキが割合付着していたが、例年よりはカキの付着が少なかったように感じた。アオについても付着が少なかった。全国的にも初めに出品されたテングサにはアオの付着が多かったが、7月頃よりアオ付着が目立たなくなってきているように感じる。7月までは気温が低かったことから、海水温度が高くなるとアオやカキが付着しにくくなるのであろうか。
 入札業者は4社。入札も後半に入り、他業者も割合必要量を確保し初めていることから、高値にはあまりならず、大凡予想通りの結果となった。1日あけて高知県入札、愛媛県入札と続く。これが終わればほぼ今年の入札は終了する(静岡県入札、東京都入札は実施可能性有)。

(報告/常務 森田尚宏)

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13 2013/09/05 高知県第1回入札会

 3日の徳島県入札会に続き1日空けて高知県入札会である。応札商社は6社。倉庫に並べられた見本はマクサの他にサル草、オニ草(出品名は六角)フノリ等多種多様。高知県入札会ならである。また年に1回だけの入札とあって春に採取されたきれいなものが多い。数量は去年の15トンに比べ倍の30トン。数量の多さと先日の徳島県の入札結果からみて下げ相場である。
 高知県の入札の札締めは2回に分けて行われるのが特徴。今回は三津支所以外のものが最初の札締め。落札商社のみを発表して2回目は三津支所の札締め。結果は晒しについては去年とほぼ同じ、他のものについては1割ほどの下げといったところであった。
 4日に台風17号は温帯低気圧に変わり日本に接近、豪雨を降らし竜巻が発生し全国各地で被害をだした。高知には入札会の前日早い時間帯に入る予定だったのだが四国山間部に降った豪雨の為、阿波池田の駅でJR鉄道は運行停止。7時間にも渡って足止めをくらってしまった。ようやく代行バスが出ることになって高知入りしたのは夜になってしまった。やれやれ自然には勝てません。

(報告/専務 森田智治)

はりまや橋

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14 2013/09/06 愛媛県第2回入札会

 先日の高知県入札会が終わって即愛媛松山に移動。徳島入札から出ずっぱりの同業商社のM氏の自動車に同乗させてもらって合わせて3人での移動となった。特に仲が悪いわけではないけどまさしく呉越同舟。
 陽射しはまだ強いものの日陰に入れば秋を感じさせる愛媛県。今回の愛媛県入札会の数量は去年の12トンの倍以上の26トン強。通年でも145トン強。去年の七割以上の増である。愛媛の第2回入札品は夏に採取されたものが多く第1回に比べやや落ちるものが目立つのだが見本をみると今回はちょっと様子が違う。玉石混交という表現が正しいかどうかは別にして掘り出し物はないか見付にもより一層力が入る。
 先週からの流れで相場は下がっているのは明らかなのに加え、応札商社は第1回の9社より少なく6社。さてさて数量的にも多いし、どうしたものか。結果は晒しの天草については下げはなかったものの、概ね去年の第2回の落札値の1割から2割ほどの下げとなった。終わってみれば下げは下げながらもそのなかで強気の落札値があったりで、興味深い結果となった。
 なにはともあれ全漁連共販の入札会はこれにて終了。あとは静岡県と東京都を残すのみとなった。
 最後に5日、6日と移動のたびに車に同乗させてもらったM氏に感謝いたします。

(報告/専務 森田智治)

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15 2013/10/09 静岡県第6回入札会

 9月に予定されていた第5回入札会が集荷不足で中止になったため今回が第6回入札会(実質的には5回目)となった。集荷数量は1205本、約30トン。去年も第5回が中止となり第6回の出品数量は29トン弱であった。通年で比べても去年は87トン強、今年は86トン強。ほぼ同量である。いつもは入札会場の後方に展示されている見本も今回は別室にずらずらっと並べられた。102もの見本がこれだけ並ぶと1枚の写真におさまりきらない。
 今回の品は伊豆半島の東海岸から西海岸まで、また春から夏にかけて採ったものまでと多種多彩。おまけに赤草、晒草、とら晒の区別と採り草、寄り草の区別もあり見付に時間を取られ札締めも10分ほど遅れた。9月の四国3県で行われた入札会の結果からすると下げ相場ではあるのだがなぜかこの静岡県は下がる気配がない。
 入札商社はファックス入札1社を含め7社。即結果が発表され、予想通りというか高値で続々落札値が発表されていった。時折どよめきが起こる中、途中2回の休憩をはさみ最後の発表が終わったのはいつもより1時間ほど遅い時刻であった。終わってみれば前回より高値のものも多く全然下げ相場ではなかった。
 天高く秋の空はどこまでも高いように、伊豆のテングサ相場も高かったということか。
 明日は神奈川三浦半島城ケ島の入札、来週は東京都の入札である。いよいよ終盤。

(報告/専務 森田智治)

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16 2013/10/10 神奈川県城ヶ島漁協第2回入札会

神奈川県城ヶ島漁協による第2回入札会が10月上旬に開催された。これは昨年と同時期である。入札量は1,290kgと昨年より若干多かった(昨年1,074kg)。城ヶ島の入札は通年で2回実施され、今年はこれで終了である。全体としては2,597kgとなり、結果としては昨年とほぼ同量であった(昨年2,568kg)。
 城ヶ島にはいつも通り昼前に入った。この日は快晴であったが、気温は30℃にいかず、風も吹いていて涼しかった。海の方へまわってみると、紺碧の磯の波間に天草やカジメが見えた。透明度の高い海であったが、波が全体的に強かった。外洋に面していることと、磯が入り組んでいる為であろう。このような環境が城ヶ島の天草のような太く大きい天草を作り出しているのであろう。
 天草を確認するとアラメ系の混入量は50%〜70%と良好であった。ただし俵により、アラメが多い物やケグサが多い物があり、晒加工する時や販売する時は確認する必要があると感じた。一方で、カキもアオも付き具合も少なかった。例年この時期になるとカキやアオが多く付着し始める為、生育状況は良好と感じた。
 入札は14時より開始された。入札業者は5社、これまでの他の入札での相場は安定していたが、今回の城ヶ島でもその傾向が見られた。

(報告/常務 森田尚宏)

入り組んだ、城ヶ島の海

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17 2013/10/17 東京都第3回入札会

 東京都第3回入札会が開かれた。通常なら9月に3回目を行い10月に4回目を行うところ今年は品不足の為9月が中止となり今日の第3回入札会となった。
 数量は881本14.4トンであるがほとんどが晒天草で赤草はわずか40本に過ぎない。
 写真にあるように晒天草の山が見られ赤草が積んである場所を隠してしまっている。
 今日以後大島地区で1日採取、操業するとの話であるが、200本6トン(乾燥汐赤草)水揚げされるかどうか微妙である。
 昨年は入札品量が55トン、今年は今までで45トンの生産量、これから若干増えることみても昨年より少なくなりそうである。
 今回、漁連参事の塚本さんが35年前1978年の生産量を示した。
 それによると大島113トン八丈島37トン、三宅島205トン、離島54トンの合計409トンであった。
 対し今年、2013年は大島30トン、八丈島0トン、三宅島4トン、離島11トン合計45トンである。約11%程度までになる大激減である。
 この減産傾向は近年の傾向であるが、今年は西日本特に四国地域は生産量が多くなったのに対し伊豆諸島地域が減っているのは地域的な天候条件(台風によるうねりの影響からの操業停止)が響いている。
 今年は猛暑の影響で台風が多く発生し、年30個ペースになろうとしている。
 昨日も(10月16日)台風26号が伊豆大島に来襲、豪雨により元町地区に土石流を起し死者、行方不明者が60人ほど出る大災害を引き起こした。
 台風の多発は36個発生した1994年以来のことになる。11月末に襲来した台風があった翌年は不作になったこともある。作柄に関して台風の襲来時期も注視すべきことの一つである。
 なお、札の結果は不足気味であった天晒は前回より5〜9%程度上げた値をつけた。
 また、今回26号台風で被災された伊豆大島元町漁協に天草商社で組織されている全国天草協会から見舞金を贈った。

(報告/社長 森田庄次)

晒天草が目につく天草倉庫

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18 2013/11/13 静岡県第7回入札会

 春から始まった静岡県の入札会も今回が今年最後。季節は巡り巡って晩秋、というよりも初冬といったほうが合っているような寒さを感じる第7回入札会となった。
 今回の出品は全体量で740本、18445kg。その中で西伊豆の小下田が468本、全体の6割強を占めている。小下田産の天草は採ったままの赤草があったり、トラ晒があったり、また採り草、寄り草の区別、1等、2等の等級付けがあったりで見付も大変である。
 入札商社はファックス入札1社を含め7社。定刻通り1時30分入札、即発表。欲しいものにはそれなりの値が付き、そうでないものには意外と安値を付けた商社もいたようで驚き感嘆の声が時折聞こえる発表風景であった。終わってみれば下がることなく前回の落札値に沿った形で落ち着いたわけなのだが入札値は各商社まちまちだったようである。この時期になると各商社の今までの仕入れ量で要るものとそうで無いものとの思いが入札値に現れたということのようであった。
 前年の99トンに比べて今年1年の静岡県入札出品数量は計104トン、5パーセント増であったということ、平均落札値は前年比4パーセントアップであったことが入札終了後漁協組合長から話があった。伊豆ブランドの天草相場は他都県と比べて高く推移したわけである。その後漁協関係者と商社との間で意見交換会が開かれ、漁協から次回の入札は今まで春に行われた第1回を前倒しして2月に、また加えて3月にも開催したいとの要望があった。

(報告/専務 森田智治)

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19 2013/11/22 平成25年度(平成25.4〜平成25.11)てんぐさ概況

 全国のてんぐさ入札(生産)量

平成25年は入札数量、*の高知、長崎は一部入札外数量を含む。**は推定値。
平成24以前は生産数量(入札数量+入札外数量)です。

産地\年 平成25年 平成24年 平成23年 平成22年 平成21年 平成20年 平成19年
東京都 50 63 53 57 59 73 105
静岡県 104 115 101 155 219 238 286
三重県 15 15 11 18 11 26 111
和歌山県 15 14 21 13 15 25 58
徳島県 31 37 37 34 21 41 55
愛媛県 145 86 80 69 70 88 122
高知県 * 40 18 36 20 39 25 18
長崎県 * 21 21 26 15 16 13 9
上記産地計 421 369 365 381 450 529 764
全国生産量 ** 515 481 489 442 558 673 924

(単位:トン)株式会社 森田商店 調べ h25(2013).11.22

 今年のてんぐさ入札会は平成25年11月13日の静岡県第7回入札会(第5回は中止、実質6回の入札会)で終了した。
 最終回は西海岸の仁科浜と小下田の組合が主で18トンの出品であった。全国の生産数量は入札数量と入札外数量で推定515トンになった。平成24年は481トンで、対前年107%となった。
 これは採取時の天候、海洋条件が良かったことの結果である。
 しかし、産地毎にみると西日本、おもに四国地域は増産されているが、東日本の東京都、静岡県の伊豆地域は並びからやや減産である。
 今年の夏の天候は空梅雨と台風の多発であると言える。
 以下の数字は気象庁気象統計情報によるが、梅雨に関しては@一部地域を除いて梅雨入、梅雨明けともに平年並みか、やや早かったこと、A天草採取地域ではその期間の降水量が平年の80%であり空梅雨傾向にあったことによる。これが西日本地域の増産につながっている。
 一方、台風は多発年であり本年は31個が確認されている。また、本土への接近数も8個あり、平成20年から平成24年の5年間の平均個数4.2個を上回った。台風の発生、接近は海上にうねりを生じ天草出漁を阻害させることになり、伊豆地域の生産に影響していた。
 その結果東京都、静岡県ともに数量が集まらずに入札会数が予定より1回少なく終わっている。
 この数量の増減により、入札会の落札価格は西日本地域、特に愛媛県、高知県では対前年比15%程度の下落となる反面、静岡県伊豆地域では3.7%高(伊豆漁協平成25年11月11日発表;天草共販実績表)となった。
 今年の9月ごろの米の産地偽装から始まり、ホテル、レストランの食材偽装が報道されている昨今、こと「てんぐさ」にかけては伊豆ものが一般には良いとされているが、ところてん製品が伊豆表示原料であればその手当をしっかりしていることの証明にもなる。
 海外品の輸入動向については韓国からが平成25年9月末時点で701トン(平成24年9月までに344トン)、モロッコからが平成25年9月末で546トン(平成24年9月までに550トン)となっている。総輸入量は平成25年9月まで1,615トンであった。(平成24年は9月までに1,349トン)
 今年の輸入数量は昨年輸入量の119.7%と大きく伸び、また国内生産量515トンの約3倍となっている。
 昨年からの為替が円安方向にふれて平成25年1月の80円後半から平成25年5月の100円内外に推移していくことから早めに輸入行動に移していたことあらわれとみることができる。今年の輸入価格は9月時点(1月〜9月累計価格)で韓国産は昨年累計価格の6.0%高、モロッコ産で14.8%高となっている。
 てんぐさの市場は大きくは無いが、天候および世界の経済情勢との結びつきは強いものがある。
 なお、全国数量確定値は平成26年3月末に報告できる。

(報告/社長 森田庄次)

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